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今日の一文 「日本のイノベーションを潰すリスクへの無理解」
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今日は少し、イノベーションとリスクの関係を考えてみたいと思います。日本に帰国してからリスク管理の分野に13年間関わり、今は大学発のベンチャー育成に関わっています。 日本ではベンチャーがなかなか育たないと言われますが、それは国内にある「リスク」への誤解にも関係していると感じます。
「リスク」を取らないという意味もありますが、そもそも、リスク=量や程度の話ということも、あまり理解されていないように思えるのです。
新規の科学技術の「リスク」に対する誤解、無理解が弊害になっている、シーズや商品を潰すケースも散見されます。
新刊でも書きましたが、その典型が花王株式会社のエコナ 健康油です。これはR&Dに強い同社でも、屈指のイノベーション力を使った商品でしたが、「発がん」「危ない」という社会からの声で発売を取りやめたものです。
結局のところは、ポテトチップスを食べた程度の発がんリスクでしたが、当時、全国紙までもがエコナ=危ないという論調を展開し、世間からの圧力で、技術に自信のある花王でさえも断念をせざるを得なかったという顛末でした。(続く)
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