【メディア掲載】JSTサイエンスポータル 「リスクコミュニケーション考」

【メディア掲載】JSTサイエンスポータル 「リスクコミュニケーション考」

◇2月1日付でJSTサイエンスポータルにオピニオンが掲載されました。どうぞご一読ください◇

 

科学技術の「リスク」はどのようにしたら伝わるだろうか。

科学技術のリスクを伝える作業が難しいのは、科学の「安全」と、社会が感じる「安心」は別のものだからだろう。私自身は欧州で「リスクコミュニケーション」について研究生活を送り、帰国後、食べものや健康に関する安全の問題についてどのように分かりやすく社会に伝えるか、行政や企業のコミュニケーションのあり方についてコンサルタントをしてきた。現在、国際原子力機関(IAEA)でコミュニケーションの指針作りにも携わっている。そうした経験からリスクが実際に伝わるために何が大切か、について「伝わる」ように私見を紹介したい。

科学的に安全でも、一般の人が納得するとは限らない。科学的事実とそれを受けとめる感情は別だからだ。しかし、その違いを互いに相入れないと、社会の中で「リスク感」において分断が生じ、リスク論争が起きることとになる。 科学の言葉と生活者の言葉の違いもある。こうしたすれ違いを見極めて、埋める作業がリスクコミュニケーションと言える。

言葉の使い方による誤解や「ものの見方」の違いやすれ違いによって起きる摩擦を甘く見てはいけない。この違いの是正に失敗すると消費者や地域住民の間で不満やフラストレーション、不信感が募り、それがクレームや風評被害にまでつながっていく。(続く)

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2019-03-09T15:43:39+09:00 2019.02.02|Categories: メディア掲載|