【メルマガ】第135号 こうも違う『恐れの文化』  (2019年6月6日配信)

【メルマガ】第135号 こうも違う『恐れの文化』  (2019年6月6日配信)

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 Litera Japan メールマガジン第135号  (201966日配信)

■◆■ 目次 ────────────────────────

6月 研修セミナーついに開講!

 ○今日の一文 『恐れの文化』BASF社 寄稿文より

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リテラジャパン 西澤真理子です。

まずは会期迫った研修セミナーのお知らせです。

 

 

■■■■【募集中】■■

少人数で具体的なメッセージの発信、消費者や社会の受け止め方について解説していきます。

 

2019619日(水)13:30-17:00 (前半コマ・後半コマで選択可能)

https://literajapan.com/20190619 

 

◎前半:リスクコミュニケーション:リスク認知とリスク行動との関係 (1コマ 90分)

◎後半:企業・社会とリテラシー:リスクの伝え方(1コマ 90分)

 

1コマ 9,000円 (参加しやすい価格になりました!)

 

どうぞご参加ください!!

△自由参加の懇親会 ハイボール「一杯会」@新橋 ありますよ。

 

■■■■ 【講演・パネル参加】■■■■

2月に健康と食品懇話会主催のパネル講演 講演録が会員誌『けんしょくこん』に掲載されました。消費者庁の芳賀さん、国民センターの宗林さんなどと意見を交わしました。http://literajapan.com/20190529

 

●4月23日(火)東京のベルサール八重洲でのパネル講演に参加しました。

JADMA機能性食品4周年記念講演会

↓写真報告はこちら

https://literajapan.com/20190410-2

 

■■■■ 【出版】■■■■

今月発刊の日本風力エネルギー学会の学会誌に寄稿いたしました。

「環境とリスクマネジメント」です。

129号になります。

 

■■■■ 【勉強会】■■■■

SDGs」勉強会 7月に開催します。

テーマは SDGs現場のリアル。

ネパール、バングラディッシュで草の根活動を続けているNPO シャプラニールさん代表の小松さんをお呼びします。

本イベントは招待制イベントです。詳しくは弊社ウェブで。

 

 

さて、今日の一文です。

本号ではBASF社の冊子に紹介された寄稿文をGoogle翻訳語、手で直した文章をお届けします。

 

「アメリカ人は Let’s go!メンタリティーで進む。間違ったらSorryと謝罪する、それが文化」。ベルリンで開催された学会にて、西海岸でヒト幹細胞研究を行っているアメリカ人研究者にそう聞いたことが印象的でした。当時住んでいたドイツでは幹細胞研究に(今も)倫理的側面で慎重でしたので、彼らから見ると「どうして?」と映ったのでしょう。

 

「欧米」という言い方をよくします。が、リスクへの向き合い方は、気候変動への対応でも明らかなよう、国によって相当違うと感じます。

 

ご一読ください。

 

 

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今日の一文○○

『恐れの文化 』2016BASF Creating Chemistry Vol 7

寄稿文 (翻訳) 西澤 真理子

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人が恐れるリスクは、文化や社会によっても異なる、と日本のリスク研究者であり、Litera Japan Coの創設者である

西澤真理子氏は述べています。人々が「危険である」と拒絶するものが文化によって異なると言うのです。

 

【リスク認知】

人のリスク認識は状況に依存します。ウイルスの拡散についてのニュースを絶えず聞けば、自分たちが感染するかも、と信じる率が高くなります。対照的に、人がある特定のリスクに慣れている場合、リスクをそれほど危険ではないとみなすのです。例えば、日本人は何世代にもわたって地震と暮らしてきたため、地震の危険性については、経験値がほぼないドイツ人よりもはるかにリラックスしています。

 

【食品の品質】

地震への許容とは対照的に、日本人は食べ物の品質について非常に敏感です。日本人は人工の添加物や着色料を含んでいる食品が好きではありません。しかしながら、アメリカ人は、食物をより長く保つことを可能にする人工添加物を許容します。日本では、ヨーロッパの多くの国々にあるように、動物のためのホルモン治療も禁忌ですが、アメリカでは、彼らは定期的に動物に与えられています。

 

【新しい科学技術】

文化の違いは技術革新への態度でも明らかにされています。ドイツではリスクは早い段階で調査されます。 100%リスクのないテクノロジーというものは存在しないことを人々は認識しており、新しく、なじみのない技術に対して躊躇して慎重になることがよくあります。これは伝統的なドイツ人に見られるAngst(不安感)からかもしれません。アメリカ人は、対照的に、技術的進歩に寛容です。日本でも、ハイエンドの技術は非常に高く評価される傾向があり、時間通りに走る新幹線、ホテルの受付デスクのロボットまで、幅広く使用されています。(以上)

 

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○著書

『リスクを伝えるハンドブック:災害・トラブルに備えるリスクコミュニケーション』http://literajapan.com/2018_book 

これまでの研究と実践の内容をぎっしりお伝えしています。3年かかりました。

定価1,600円 イラストによって解説した、フルカラー版です!

http://literajapan.com/2018_book 

主要書店、アマゾンなどでも販売中です。ぜひお手に取ってみてください。

八重洲ブックセンター、丸善本店、丸善日本橋店などには十分に在庫があります

(丸善本店、日本橋店では3Fに並んでいます)

 

『やばいことを伝える技術』(毎日新聞出版)発売中=

http://mainichibooks.com/books/business/post-441.html

 

 

▼▼受付中!▼▼

リテラジャパンではテイラーメイドの講演、研修、コンサルティングのご相談を常時受け付けております。

研修については http://literajapan.com/education 

 

強みは海外とのリンク、ステークホルダー対話です。社内・社外コミュニケーションの改善はどうぞご用命ください。

また、研究発ベンチャー支援・マッチング案件も近年、数を増やしております。

 

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2019-06-11T10:54:43+09:00 2019.06.11|Categories: メルマガ|