【日本学術会議 シンポジウム】科学と社会の対話:10月5日(土)開催報告

【日本学術会議 シンポジウム】科学と社会の対話:10月5日(土)開催報告

 

 

 

 

開催報告

弊社西澤が委員として参加している日本学術会議のシンポジウムが10月5日午後に六本木の日本学術会議1Fホールで開催。ゲノム編集を含む3つのテーマについてステークホルダーとの対話を行ってまいりました。活発な議論へのご参加をありがとうございました! 報告と寄せられたご質問については専門のウェブページで開示する予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ゲノム編集から感染症、サプリまで。専門家はリスクが小さくとらえるのに、一般はリスクを大きくとらえる。逆もしかり。リスクのとらえ方が大きく違う食品をめぐるテーマについて対話します。参加無料。どうぞご参加ください!

アクセス:東京メトロ千代田線「乃木坂」駅 5出口

◎◎公式プログラムと参加登録はこちら

 

プログラム(予定):

食の安全と社会:科学と社会の対話

日時:2019年10月5日 (土)13:30~17:30

場所:日本学術会議(六本木)1Fホール  東京メトロ千代田線「乃木坂」駅 5番出口 すぐ・新国立美術館並び

主催:日本学術会議 食の安全分科会

後援:日本生活協同組合連合会(依頼中) 協力: リテラジャパン 他

参加費:無料  定員:200名  参加登録:事前登録制(専用ウェブサイトよりお申し込みください)

趣旨:

食の安全は、消費者の関心が最も高いものの一つであるが、消費者と科学者の意識調査を行うと乖離が大きいものの一つでもある。本シンポジウム(ワークショップ)では、ゲノム編集食品を含む具体的事例を取り上げながら、どのように消費者、科学者、広く社会との対話型のコミュニケーションをはかるのかを考えてみたい。

 

 

プログラム

○13:30−13:35 開会挨拶 石塚 真由美(日本学術会議 第二部会員・北海道大学大学院獣医学研究院教授)

 

○13:35−14:00 講演1 東日本大震災における風評被害;フードチェーンおよびフードセキュリティの視点から」澁澤 栄 (日本学術会議 第二部会員・東京農工大学大学院農学研究院名誉教授)Food Security and Risk Management in Agri-Food Chain

概要:食料の生産現場である農場から、食品流通や食材販売および食膳の提供までの人々の連続した労働の連鎖がフードチェーンである。フードセキュリティは、この労働の連鎖から危害を回避する仕組みである。労働は自動化され、また無人化され、データ管理による機械作業の高度化が実現されているので、とかくデータ管理のみがリスク管理の注目の的になりがちである。東日本大震災で体験した生産現場の崩壊と再建、流通の崩壊と再建、克服困難な風評被害などの事例を見ながら、量・質・システムから食の安全のあり方を考える。

 

○14:00−14:25 講演2「食用動物における抗菌物質利用と耐性菌」  田村 豊 (日本学術会議連携会員・酪農学園大学獣医学群教授)One Health Approach towards resistant bacteria

概要:医療における耐性菌の蔓延は極めて深刻な事態に陥っている。耐性菌の増加に関連する抗菌薬は、ヒトのみならず動物や環境にも使用されている。食用動物に使用された抗菌薬により耐性菌が動物の腸管内で選択され、食肉の表面を汚染してヒトに伝播し、健康に悪影響を及ぼすことが懸念される。最近、WHOは耐性菌対策の基本的な考えをOne Health approachとしたよう、ヒト、動物、環境における耐性菌の循環を低減化するため、One Healthによる対策が求められている。しかし、未だ耐性菌の現状や抗菌薬の適正使用に関して認識が不十分であることから、食用動物由来耐性菌の現状と課題について話題を提供し、参加者の皆様と情報を共有化したい。

 

○14:25−14:50 講演3 ゲノム編集作物のあり方について 塚谷 裕一 (連携会員・東京大学大学院教授)Genome-Edited Plants

 ゲノム編集作物の届け出や食品としての表示は任意と決まった。今後急速に技術進歩すると予想されるゲノム編集技術の将来を見据えた場合、果たしてこの方針は、ゲノム編集された食品が社会に受け入れられる方策として適切だったのだろうか。実際に研究室でゲノム編集技術を基礎研究のために使っている経験から、そしてゲノムがどのように生物の特徴に現れていくのかという大きな謎を研究している発生生物学者としての知見を背景に、消費者が安心して食品を選ぶための現実的な方策を提案していきたい。

 

〇14:50−15:10 各登壇者への質問 (フロアからの発言は多くの方の意見を取るため、簡略にお願いします)

 

 

【休憩】15:10−15:30 (各講師・話題提供者・パネリストへのアンケートを回収します)

 

○15:30−17:25 パネルディスカッション  社会と科学の間を埋める  コーディネート 西澤 真理子(連携会員・リテラジャパン代表) Bridging between society and science

関係者間の問題意識の共有を図るセッションとする。パネリスト:各講演者、話題提供者に加え、読売新聞科学部 三井誠氏、ファンケル 寺本祐之氏。

 

■15:30−15:50 パネルのための話題提供「食品安全に関わるリスクコミュニケーション ~ キーワードは信頼 ~」鬼武一夫 (日本生活協同組合連合会 品質保証本部)

 

 ○17:20 パネルディスカッションまとめ

 

 

○17:25 閉会の辞 関崎勉 (連携会員・東京大学大学院農学生命科学研究科教授)

 

 

【参加注意事項】 ●ホール内は飲食禁止です。写真撮影や録画、録音は事前届け出のあった報道関係者以外はご遠慮ください。 ●受付で参加証を拝見いたします。受付簡略化のため、参加証を印刷の上お持ちください。●休憩時間に各講師・話題提供者・パネリストアンケート用紙を回収します。●フロアからの発言は多くの方の意見を取るため、簡略にお願いします。●記録のために学術会議で録音、撮影のスチールが入ることがございます。ただしこれらは日本学術会議の報告のみの用途で使わせていただきます。
【お問い合わせ】 事務局へはこちらから

 

2019-12-23T12:33:52+09:00 2019.07.30|Categories: リスク政策提言・メディアガイド, 講演|