【ビデオ・資料集】リスクコミュニケーションを知ろう!

【ビデオ・資料集】リスクコミュニケーションを知ろう! 2018-08-16T15:12:13+09:00

リスクコミュニケーションとは

安全情報の伝達、関係者との意見交換、相互理解の促進、責務の共有、
そしてこれらを通じて利害関係者と信頼を構築していくことです。

リスクコミュニケーションとは?
リスクコミュニケーションって何?リスクコミュニケーションの目的から、緊急時の記者会見までを取り上げています。
(03:47)
平時からのリスクコミュニケーション
平時からのリスクコミュニケーションについて、緊急時体制の整備、関係者とのネットワークの作り方を説明しています。
(03:00)

リスクコミュニケーションの目的

● 安全情報の伝達(Conveying information on safety)
● 利害関係者間の意見交換(Exchanging views)
● 相互理解の促進(Enhancing mutual understanding)
● 責務の共有(Sharing responsibility)
● 信頼の構築(Building trust)

 

これらを通じて、最終的には「信頼の構築」を目指します。

 

安全情報の伝達はリスクコミュニケーションの最初の一歩でしかありません。それが目指すものは、関係者間で意見交換すること、対話を通じて相手を理解すること、安全な社会を作るための責務の共有を関係者間で図ること、そして、このようなプロセスを通じ、信頼関係を構築していくことを目指します。安全情報の伝達がリスクコミュニケーションであると誤解されがちですが、リスクコミュニケーションとは幅の広いものなのです。

リスクコミュニケーションに関する用語の解説

【 リスク 】
好ましくないことが起こる可能性、危険度のこと(危険因子であるハザードとしばし混乱されてしまうが「リスク」とは異なる)
【 リスクコミュニケーション 】
あるリスクについてそれがどんなリスクなのか、どの程度のリスクなのか、またそれにどう対応すべきなのか、などの情報を伝えて対話、意見交換すること。リスク評価、リスク管理を伝えること、とも言える。
【 リスク評価 】
リスクについての科学的判断
【 リスク管理 】
リスクコントロールのための政策・経営判断
【 ハザード 】
好ましくないことを起こす原因となるもの、危険因子
【 リスクリテラシー 】
リスクを読み解く力
【 ゼロリスク 】
リスクをゼロにしなければ安全・安心は得られないという考え方
【 ばく露量 】
化学物質を食べたり吸ったり、または接触したりした、その量
【 疫学 (エキガク) 】
集団を対象とした疾病の研究
【 IARCのハザード分類 】
【 IARC(International Agency for Research on Cancer)が行っている発がん性に関する科学的根拠の強弱の分類
【 リスクアナリシス (リスク分析、リスク解析) 】
リスクへの対応のために、「リスク評価」「リスク管理」「リスクコミュニケーション」の3つの要素から構成される
【 有害性評価(ハザード同定)】
その物質に有害性のポテンシャルがあるかないかを確認すること
【 用量・反応評価 】
その物質の摂取量(ばく露量)と有害性の発生度の関係について量的な相関をみること
【 ばく露量評価 】
実際にその物質を日常生活でどれだけ摂取しているのか、その具体的な量を調査すること
【 リスク判定 】
「用量・反応評価」「ばく露量評価」を総合的に判断し、どの程度のリスクなのかを見積もります。その結果により、何らかの反応をとるか、対応する必要がないのかを考えること。
【 安全係数 】
動物実験データの、ヒトへの外挿による不正確さを補うために使用する数値
【 VSD 】
実質安全量 - Virtual Safety Dose。遺伝毒性発がん物質はいき値(しきい値)が存在しないという立場から出発した評価法。10万分の 1(0.001%)あるいは 100 万分の 1(0.0001%)という低い確率でがんを増加させる用量で、通常の生活で遭遇する稀なリスクと同程度と解釈される。
【 いき値 (閾値)/しきい値 】
ある反応を起こさせるために必要な、最低限の強度、量。影響があるかどうかの境目。
【 ALARA 】
As Low As Reasonably Achievable:国際的な汚染物質の基準値作成の基本。食品中の汚染物質を”無理なく到達可能な範囲でできるだけ低くすべき”であるという考え方
【 MOE 】
ばく露マージン- Margin of Exposure:健康影響に関する評価値を実際のヒトのばく露量で割った値で評価値に対してヒトのばく露量がどの程度の安全幅を持つかの目安となる。通常、リスク管理の優先付けを行う手段として用いられる。
【 TTC 】
毒性学的懸念のいき値/しきい値 - Threshold of Toxicological Concern:化学物質については、あるばく露量以下ではヒトの健康へのリスクを引き起こす確率が極めて低く包括的ないき値/しきい値を設定できるという考え方。毒性データが不十分で摂取量が微量な化学物質評価に近年用いられる。
【 JECFA 】
FAO / WHO合同食品添加物専門会議