私たちは誰でも、安心して食生活を送りたい、と思っています。
そのためには、私たちが口にする様々な食品から毒性・危険性を排除した、安全な食生活を実現する必要があると思いがちです。
しかし実際には、すべての食品からすべての毒性を取り去ることは不可能、ということはあまり知られていません。例えば、アルコール飲料は発がん物質です。ポテトチップスやフライドポテト、コーヒー、わらび、ピーナッツ、一部の食品のこげなどには、発がん物質が含まれている可能性があります。また、干し昆布、干ししいたけ、牛乳、食パン、ビールなど、ごく身近にある食材には、微量の放射性物質が含まれています。
それでは私たちは、これらの事実をどう受け止め、対処すべきなのでしょうか。
実は、安全な食生活のために、科学的に食品の安全性を調べることが行われています。これを「リスク評価」と呼びます。また、このようなリスク評価を正しく理解してその情報を人々に広め、伝達していくこと、これを「リスクコミュニケーション」と呼びます。豊かで安心な食生活。そのためには、食品に関するリスク評価を正しく理解し、それをリスクコミュニケーションによって社会全体で共有していくことが、一番の近道であると言えましょう。
このハンドブックでは、「難しい」「とっつきにくい」をされているリスク評価を理解するために役立つヒントを、リスクコミュニケーションの視点からまとめました。ご活用いただけると幸いです。
なお、このWEB版では、リスク評価の要素について冊子版よりも詳しい資料を掲載しております。
*食品には急性毒性( 中毒症状) と発がん性があります。
本ハンドブックでは、一般の関心がより高い発がん性について扱っています。
第1章 リスク評価とは?
→ ゼロリスクとは
→ ハザードとリスク
→ リスクアナリシス
→ 国ごとのリスク評価
→ リスク評価の要素
第2章 リスク評価を理解するポイント
第3章 リスク評価とリスクコミュニケーション
→ 資料集
発行:リテラジャパン 2011年9月 ©Mariko Nishizawa 2011 無断複写、転載を禁ず。
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仕様:リテラジャパン発行 『リスクコミュニケーションハンドブック』A5版カラー印刷、17ページ、2012年4月改訂(第3版)
リテラジャパン発行『リスク評価を読み解くハンドブック:安全で安心な食生活のために』最新版 A5版カラー印刷、21ページ、 2012年4月改訂(第2版)
発行:リテラジャパン 2011年9月 ©Mariko Nishizawa 2011 無断複写、転載を禁ず。