【地域対話】 「地域と原子力を語る会」 2016-17 東海村にて

【地域対話】 「地域と原子力を語る会」 2016-17 東海村にて

【一歩下がって、一歩進む】

 

 

 

 

 

 

 

リテラジャパンは2016年から17年にかけ、日本原子力発電主催「地域と原子力を語る会」の企画・運営を行いました。 「原子力発電の利用については地域とのきめ細かいコミュニケーションを図る必要がある」とはよくメディアでも言われますが、「どのように」「どうきめ細かく」かについては残念ながら聞こえてきません。

そこで、「語る会」では、単に『Yes or No』を問う場ではなく、地域の方々と専門家や事業者も交え、お互いに持つ情報のずれを確認することを目的とした実践を行いました立ち位置は異なるとも、住民、専門家、事業者が情報を共有し、一緒のテーブルに座り、同じ目線での対話を試みました。 原子力発電の話では、事業者の思いが前面に出てくるのが通常です。しかし、この対話ではあくまでも住民の皆さんが主役。主催者には勇気を持って一歩下っていただくことにしました。

そして、この報告でも、参加された住民の声を広くお届けします。 この対話に参加し学んだことが二つあります。ひとつは地域性です。東海地域は福島原発事故を近くで経験しており、避難計画など、静岡の地域の方とは捉え方に違いがあること。もうひとつは、住民と事業者間の対話はさることながら、普段はあまり交流のない、年齢や職業の違う住民同士の真摯な対話は、「場」を設定することで可能になることです。

「場」での対話というあり方は、ドイツなどの欧州では80年代から模索されています。日本での地域と発電のあり方を考える形として、この試みが参考になれば嬉しく思います。ご参加の皆さま、協力してくださった方々にここに御礼申し上げます。     2017年9月 リテラジャパン代表 西澤 真理子

 

2017-10-23T21:23:11+09:00 2017.10.12|Categories: イベント|