マスコミ工学研究会の主催で、「放射線生物学研究者からみた東日本大震災
– 本当に怖い放射線と本当は怖くない放射線 -」が4月21日に開かれました。
講演者は、松本義久先生(東京工業大学原子炉工学研究所)で、
放射線の生物作用と放射線に対する生体応答の機構を分子、遺伝子、タンパク質
レベルで明らかにすることを目指して研究を行ってきたお立場から、
放射線を侮ってはいけないが、怖がり過ぎてもいけない。
少量の放射線を危惧するあまりに、大きなものを失うことがある、
とお話しされました。
放射線被曝と発がんの関係、なぜ被ばくにより一時的な不妊が起こるのか、
生体の防御能力、暫定規制値の決め方まで、とてもわかりやすいお話でした。
講演のスライドもマスコミ工学研究会のサイトからダウンロードできます。
マスコミ工学研究会の掛谷英紀先生(筑波大学工学部システム情報工学准教授)とは、
「安全・安心を得るための食のリスクコミュニケーションの研究」を
浦上食品・食文化振興財団からの研究助成で、研究、共同執筆いたしました。