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災害とジェンダー
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今年は寒い冬です。年の瀬、お元気でしょうか?
今月、US テキサス州Austinで行われたリスク学会の年次大会で、各国の災害対策の発表を聞いてきました。考えたことは、日本は災害国だということ。そして、ハード面だけでは対応できないということです。
地震、津波、水害、台風。それに起因する原発事故。これらは各国でも起こりますが、ここ数年を見ているとこれらが日本ではすべて揃ってしまうことが多いです。防潮堤を作り、頑丈な建物を作っても、自然はそれを優に超えて行ってしまいます。能登半島の震源地である珠洲市のある地域は、2011年の津波から学び、「何かあったら高台の集会所に集まろう」を合言葉にして、全員が助かったそうです。
この経験からは、やはり、ソフトの部分、訓練、コミュニケーションがハードと同じくらい大切だと分かります。
また、災害時に中心となる自治体ではなかなか職員が研修を受ける機会がありません。そこで東大の生産技術研究所に作られたDMTCでは数年前から新しい災害研修プログラムが提供されていて、わたくし西澤も来年から始まるリスクコミュニケーションの専門プログラムで教える予定です。DMTCサイトから引用すると、「今後の災害対策の研究と人材育成の新しい教育サービスとして、災害対策を横断的かつ体系的に研究し学びあうとともに、様々なセクターで活躍できる人材養成を行います」。
安価でオンデマンドビデオ授業ですので、自治体の方も受講しやすいですね。
https://tdmtc.tokyo/ (以下続く)