報道各位【プレスリリース】
飯舘村における稲わら中の放射性セシウム測定結果について
2025年11月7日
リテラジャパン
リテラジャパン(株式会社リテラシー、本社︓福島県飯舘村、代表取締役 西澤真理子)は、イギリスのNPOセンスアバウトサイエンスの事業委託を受け、この度、科学イベントを企画いたしました。その一環で福島県飯舘村において実施した牛の飼料用稲わら中の放射性セシウム濃度に関する測定結果を以下の通り報告いたします。
本調査では、F-REI(福島国際研究教育機構)や筑波大学の研究者の技術指導、協力の下、放射性セシウム汚染対策として刈り取り後の乾燥時にビニールシートを敷いた方法と福島第一原子力発電所事故以前の従来の方法(地面に直接稲わらを置いて乾燥)、それぞれを用いた後に集草した稲わらに含まれる放射性セシウム濃度の比較を行い、乾燥方法による汚染状況の差異を検証しました。
■ 調査概要・結果
- 調査期間︓2025年10月上旬
- 調査地点︓福島県飯舘村内の稲作農地数カ所
- 比較方法︓
① ビニールシートを敷いた上で稲わらを乾燥・保管
② 地面(栽培農地土壌表面)に直接稲わらを置いて乾燥・保管 - 試料採取方法︓①②ともに集草してロール化した状態から稲わらを採取。一ロール当たり一試料とし、各乾燥・保管方法について10試料を採取・
- 測定方法︓稲わらについては、細断して2リットルマリネリ容器に充填。土壌については2㎜目の篩を通過したものをU8容器に充填。いずれも放射能測定にはゲルマニウム半導体検出器を使用。
- 測定項目︓
・稲わら中の放射性セシウム濃度(Bq/kg乾燥重)
・刈り取りと乾燥を行った水田表層(0-5㎝深さ)土壌中の放射性セシウム濃度(Bq/kg乾燥重)
■ 主な結果
検出下限値を2.0Bq/kg前後に設定し測定した結果、2つの乾燥・保管方法間で稲わら中の放射性セシウム濃度に有意な差は認められず、セシウム134だけでなくセシウム137についても大部分の試料で検出下限値を下回る結果となりました(検出できた試料では、①の方法で最大4.0Bq/kg乾燥重、
②の方法で最大2.8 Bq/kg 乾燥重)。いずれも基準値として定められている100Bq/kg 乾燥重を
大きく下回る結果となりました。**。
乾燥・保管のため稲わらを置いた土壌の放射性セシウム濃度は約340Bq/kg 乾燥重でしたので、乾
燥・保管並びに集草作業の過程において稲わらへ付着した土壌の量は非常に少ないことも確認されまし
た。
これは、乾燥・保管方法の違いが栽培農地の土壌を介した放射性セシウムの付着に与える影響が限定
的である可能性を示唆しています。
■今後の展望
本結果は、農業現場における放射性物質管理の合理化に資する知見であり、復興支援と持続可能な農業の推進に向けた一助となると考えています。なお、11 月12 日と13 日に飯舘村で学生を中心としたワークショップが行われ、この場で共に考えていくイベントを開催します [イベント]飯舘村勉強会 世代を超えた持続可能な農業を考える – LITERA JAPAN[リテラジャパン]。
本分析に関わったF-REI や筑波大学等からの3 名の研究者も参加します。報道各社の皆様にはどうぞご参加願いたく存じます。今後も、地域の皆様と連携しながら、科学的根拠に基づく情報発信を継続してまいります。本件についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
お問い合わせ
リテラジャパン事務局 花澤・西澤
Email:
西澤 nishizawa[at]literajapan.com (イベントの内容について)
花澤 secre[at]literajapan.com (イベントのご参加について)
Website: [https://www.literajapan.com]
電話(現地)︓070-7461-0441
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